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百合短編集『理想と恋』の紹介または感想

百合 Advent Calendar 2019 - Adventar 8日目の記事です。

2019年に読んで一番好きな百合の短編集『理想と恋』について紹介のような感想のようなものを書きますが、最後の方力尽きていていいかげんになってます。ネタバレしてるかもしれません。

理想と恋 /日野雄飛

www.kadokawa.co.jp

短編作品2つと中編作品1つ+各作品のおまけ漫画が収録されています。

ジャンルは3つとも社会人百合。「理想の人との恋」がコンセプト、「恋の無敵感」がテーマになっているそうで、どの作品でも好きな人のために頑張る女性の姿が描かれています。あとどの作品でも体格差があって良いです。

『チャイムとアイドル』

5年前にアイドルを引退した早乙女みすず(みっちゅ)と、みっちゅのファンで宅配ドライバーをやっている森本さんの話。森本さんの担当地域にみっちゅの自宅があり、握手会に通っていた森本さんのことをみっちゅが覚えていたことをきっかけに会話するようになる、、みたいなお話です。

アイドル時代のみっちゅは握手会でごつくてすみませんと謝る森本さんに対して頑張ってる人の手ですよって褒めるんですけど、5年越しに再会して、森本さんのことを宅配のサイン用にペンを差し出す手を見て思い出してるっぽいのが好きです。あとみっちゅが森本さんの投函した不在通知票とっておいてるのがかわいい。

『ピクニック』

服屋の店員さやかさんと給料日後にその服屋に行くのを楽しみにしてるパン屋に勤めるれみさんの話。服屋で買った服の丈を直してもらうお礼にれみさんがパンを手作りして、そのお礼にさやかさんがオリジナルで洋服を作ることになる、、的なお話です。

全体的にれみさんがさやかさんに対して下心あるような描写が多くて良いです。さやかさんとれみさんは身長差が結構あって、服屋で接客するときはさやかさんがかがんで目線を合わせるんですけど、ピクニックへ行って横になったときにそのままで目線が合うって思ってるの、た、体格差、、てなって好きです。。

さやかさんは人に言えない悩みを抱えていて途中でそれをれみさんに打ち明けるのですが、その伏線(?)のような、あの言動はこういう意味だったのかと気づける部分もあるので繰り返し読んで面白い作品です。

『れんげがさいたら』

3話構成の中編。居酒屋でアルバイトしているまゆこと劇団に所属しているるりの話。まゆこが友人に誘われて観た演劇で、同性に叶わぬ恋をして死んでしまった少女を演じたるりが頭から離れず、同じ劇団に入団してるりと2人で舞台の前座をやることになり、、みたいなお話です。

この作品が一番「恋の無敵感」が出てる気がします。まゆこが自身の性的指向を自覚していて、それをオープンにせず生活しているため生活の中で嘘をついて会話を合わせる描写があり、読んでいてウッ、、となる部分もあります。意味不明な感想ですけど、萌えとかよりは生活に寄り添う優しさのような(???)お話です。